最近の問い合わせでは、自己本位なものが増えている。内容は、先祖供養に関してではなく、大半が自分の霊障についてであり、「自分が苦しいから、取り憑いている霊を取って欲しい」というものだ。私を巷の霊能者か何かと勘違いしているようだが、こちらはあくまで先祖の浄霊(先祖供養)を行う神聖な場所であり、除霊をする場ではない。
そもそも、霊障の意味を分かっていないものが多すぎる。「霊が憑いている」と言うが、それも一体や二体ぐらいと考え、祓えば元の状態に戻れると考えている。しかし、実際は背後に夥しい数の先祖霊が連なっており、一体や二体どころの話ではない。祓っても、すぐに戻ってきてしまい、再度苦しむこととなる。つまり、除霊やお祓いでは根本が解決しないことを、はやく理解した方が良い。
結局、先祖の浄霊に辿り着かなければ、時間とお金だけ使わせられる。自分も苦しいだろうが、それ以上に苦しんでいるのは先祖なのである。それを理解し、その先祖たちを助けるという気持ちがなければ、浄霊しても先祖だけが助かる結果となってしまう。
このように、現在は見返りを求める者たちが非常に多いので、浄霊に行きつかないものたちが殆どである。だが、先祖を救うためにも、何度も何度も根気強く、先祖供養の基本から伝えて行かなければならない。そのため、コラムも以前に掲載した基本に準じたものが多くなるが、復習するつもりで読んでもらいたい。