緊迫する中東

日本時間14日の朝に、イランがイスラエルに向けて300以上のドローンとミサイル攻撃を行った。幸いにも大きな被害は出ていないとの事だが、テレビではイランを非難する報道ばかりが流れている。
なぜイランがイスラエルを攻撃したかと言えば、今月1日にシリアにあるイランの大使館がイスラエル軍によって空爆され、将官7人が死亡しており、その報復として行ったものである。そもそもイスラエルは、イランと戦争中ではなく、宣戦布告もなくイラン大使館に攻撃している。これは、明らかな戦争犯罪である。しかし、日本のテレビでは大して騒ぐこともなかった。これが仮に、ロシアが同じようなことをすれば、一斉に非難しただろう。この違いはなにかと言えば、イスラエルが世界のメディアを牛耳っている証拠なのである。イスラエルは、先日の国連でガザからの撤退を決議されたが、それにも従っていない。戦争犯罪や、国連決議違反をするような国を、アメリカをはじめ西側諸国が応援しているという構図になっている。政治家は、今回、なぜイランが報復をするまでに至ったのかという経緯を、国民にしっかりと説明すべきである。
実は今回のイランの攻撃は、イスラエルの市民も市街地も攻撃しておらず、軍事施設だけを狙っている。国際法では、市民や市街インフラを狙って攻撃することは禁じられており、軍事施設を攻撃することだけが、自衛権の行使として認められている。実はロシアも、ウクライナに対しては軍事施設だけを攻撃しており、国際法を守った攻撃をしている。武器や軍事施設を壊してしまえば無力化できるため、自衛という面でも非常に理にかなっている。逆にイスラエルのように都市を空爆し、ガザの民間人を何万人も殺戮しているやり方は、平和のための武力行使ではなく、人々に恐怖を植え付けるものであり、支配が目的となっている。中立的な立場でみれば、どちらが間違ったことをしているのかがよく分かる。
イランがイスラエルに報復したことで、ついに第3次世界大戦が勃発してしまうのではと心配されたが、ひとまずはこれが落としどころとして落ち着きそうである。だが、以前も書いたが、このイスラエルという国は、第3次世界大戦を起こすために建国された国であり、聖書にあるエゼキエル戦争を実現しようと企むものたちは諦めてはいない。この先、大戦を起こすために、第2の「9,11」が起こる可能性が非常に高くなっている。ますます、予断を許さない状況となっている。

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