こちらに寄せられる問い合わせの中には、先祖ではなく、自分を助けてくれというものも大勢いる。内容は、自分の肉体や精神がひどい状態なので、なんとかしてくれというものだ。こちらの浄霊を、巷の霊能者たちのような、霊障を取るようなものと同様に考えているようだが、ここはあくまで先祖の供養(浄霊)をする場所であって、病院ではないのである。
こういったものに共通しているのは、自分が助かりたいという欲が強すぎる。浄霊をすれば、自分の置かれている状態が改善されたり、病気が治ったり体が楽になるとしか思っていないようだ。自分のことしか考えてはおらず、自分以上に、先祖が苦しんでいるとは毛頭も思ってはいない。このような先祖のためではなく、自分が助かりたいがための供養は、考え方が非常に悪いために、上からストップが入り、こちらでは受け付けることができないようになっている。仮に浄霊をしたとしても、先祖だけが助かり、末裔にはなんの変化も改善も見られないだろう。
浄霊とは、あくまで先祖を救うものであり、自分のためのものではない。目に見えない先祖に対してどう接するのかを試されており、先祖への愛情が一定のレベルにまで達していなければ、こちらの浄霊は理解できない。