霊感があり、供養(浄霊)の本質を理解する人が、徐々に増えてきている。こちらが行う供養の意味を理解できない人というのは、他の宗教や霊能者たちの供養と同じように考えており、浄霊の深さと神秘性、或いは宇宙との繋がりなど触れる事はない。
一般的な日本人は、未だに供養という古めかしい語源や形式にこだわっており、霊というものの正しい知識が備わっていない。霊といえば幽霊を想像し、恐いもので、自分とは関係ないものだと思っている。しかし、自分が大病を患ったり、死に直面したりしたときに初めて、死の世界にいる浮遊霊、あるいは先祖霊に目を向ける。
昨今の大雨や旱魃(かんばつ)などの異常気象を見てもわかるように、いよいよ大きな天変地異が迫ってきている。今後は更に災害が激しくなり、否が応でも死後の世界や、自身のルーツ(先祖)を真剣に考えることになるだろう。天変地異が近づくと、霊感のあるものは危機を察知し、その土地を逃げ出してゆく。だが、逃げ出す前に考えなければならないのが、先祖のことである。先祖の浄化ができていなければ、どこへ逃げようとも、結局は自分も助からなくなる。
大きな災害や事故があったとき、それに巻き込まれるのは、いつも決まって先祖を無視してきたものたちである。いざというとき助けてくれるのは、浄霊し、成仏した先祖だけである。浄霊は先祖を救うが、同時に先祖を救済した末裔自身をも助けるものである。先祖の力が発揮され、そのことが分かるのは、そう遠くはない未来である。