選択

人間は、自分が一番可愛いものである。特に現在の日本の状況では、誰も信じることはせず、自分の生活は自分で、というエゴが支配して行く。自分が出来なかったことを、今度は自分の子供に託す。だが、自分の思うようには行かない。そこに、夢をなくし、家庭には夢のない生活が始まる。そして、意識が自己中心的な考えになった時、他人のことなど考えなくなる。いわゆる個人の世界に入り込む。現在のパソコンやスマホでゲームをするものにとって、唯一の解放感である。このゲームは、個人の喜びであっても、他人と共有した喜びにはならない。人間の意識は、石に例えれば、ゴツゴツした状態で生まれている。その状態から丸みをつけるための研磨は、世間に出ることによって成し遂げられる。引きこもりは、ゲームにのめり過ぎて、体だけが成長し、脳の成長が著しく衰えてしまう。そのことによって、世間に出られなくなり、安全な隠れ蓑に入る現象を言う。そのことは、前世でも遊びすぎた状態が、今世で抜けない魂の戸惑いになっている。親の財産がなくなった時、或いは親が死んだ時、そのカルマは襲ってくる。親の霊は成仏できず覆いかぶさり、働く意識も衰弱し、ニートはおろかホームレスへの下り坂を落ちるだけ落ちてゆく。このようなものが亡くなっても、霊界は受け付けない。地上と共有の幽界で彷徨うホームレスとなる。年数が経つと、霊を覆うオーラは朽ち果て、無惨なゾンビと化す。やがて、巨大な地震など、地上の天変地異が部分的にやってくると、そのゾンビたちは、ブラックホールに流される。
このように、現在の社会では、魂の消滅しか残されていないものが非常に増えている。供養もせず、自分のことしか考えない者に、先祖が救いの手を差し伸べることは決してない。先祖への愛情と感謝による心を込めた浄霊(先祖供養)が、現状を打開する唯一の術である。

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