今朝、北朝鮮が中距離ミサイルを発射した。ミサイルの推定飛距離は4600kmで、日本上空を通過し、EEZ外の太平洋に落下した。これを受け、朝からテレビではミサイル一色となっていた。だが、はっきりって、日本にミサイルが落下することはまずないだろう。
北朝鮮はこれまで幾度となく日本に向けてミサイルを発射してきているが、今まで一度も本土に攻撃したこともなければ、落下したこともない。脅威だとマスコミは騒いで入るが、ミサイル発射の意図をしっかりと考えなければ、振り回されるだけである。
そもそも、ミサイルは威嚇に使ってこそ利用価値がある。怖いぞ、怖いぞと脅すから意味があり、もし落ちてしまえばとんでもないことになってしまう。日本に落ちないことがわかっているから、これまで何度もミサイル発射があっても、当時の首相ものんびりゴルフ休暇を取っていたのである。
今回も、必ず北朝鮮を脅威だとし、騒ぎ立てる。そして日本の防衛のため、アメリカから武器を買わされ、憲法改正という話になる。すなわち、改憲のための世論づくりのためのミサイル発射ということである。また、もう一つは、今国会での高額医療負担制度廃止案の提出であり、これが通れば、今まで国が負担していた医療費を各自治体が負担することになる。つまり、自治体の社会保障費が増え、住民の負担が増えるということだ。ますます、国民の生活が苦しくなるようなことばかりするのだが、このような国民から大バッシングがくる法案から目を背けさせるという役目もある。
仮にミサイルが本当に驚異であれば、飛行機など全て欠航になるだろうが、全くの通常運転である。随所におかしな点があるのだが、ミサイルという恐怖を煽られることで、大衆は冷静な判断ができなくなっている。以前も書いたように、自民党の改憲案では、基本的人権という我々に取って一番重要な文言がごっそり削除されている。ミサイルではなく、憲法改正のマイナスを第一に考えなくては、取り返しのつかないことになるだろう。