自分たちの背後に並ぶ先祖霊たちの先頭におり、先祖たちを纏めているのが、武士の霊たちである。どの家庭にも存在し、家柄が良い家ほど、強い武将の霊が立ちはだかっている。一般に、この武将や武士の存在はとても大きく、成仏できない理由の一つには、彼らが行かせないこともある。なぜなら、ほとんどの家では先祖の供養、すなわち浄霊をしない家が殆どなので、彼らの阻止を喰らい、簡単には成仏も転生できない仕組みになってきた。これまで先祖を散々無視してきたので、そのくらいの仕打ちは止むを得ないことである。世界はもちろん、今の日本もかなり物騒になっており、暗くなるにつれ、かなりの霊や悪魔が外を闊歩している。これでは、凶悪な事件や事故が多くなるのも、当然のことである。
現在、報道されている頻発する事件や事故は、浮遊霊や悪魔がかなり関係している。なんの防御もなく油断して外に出ると、浮遊霊や魔にあっという間に憑依され、痴漢や殺人を起こしてしまう。浮遊霊とは、元を正せば、どこかの家の亡くなったもの、つまり先祖に当たるのである。このような事件を他人事と考えているので、自分の家にそのような出来事が起こったときには、大慌てするのである。逆に、先祖のことを真剣に考え、こちらでの浄霊という行動に移している人は、災害などの大きな惨事が起きても、助けた先祖が守ってくる。仮に肉体が滅んでも、魂は救われる。霊能者たちは自分の家は大丈夫と思っているが、どの家も荒れ放題である。霊能者と一般に言われる者が生まれる家は、大半は霊格が低い。人間の作った戒律や手法が、神に届くとは虚構に満ちたものである。彼らの家では、殺人事件や怪奇事件、不審火、家庭内暴力など、世間を騒がすことが頻繁に起きているし、これからも確実に起きる。それらの大元は、武士の霊たちの大暴れである。霊感の強い少年や少女は、このような強い先祖霊の下で簡単に操作されている。