インバウンド

先日、東京に出かけたが、以前から増して外国人観光客の姿が多く、どこに行っても外国人だらけだった。いわゆるインバウンド景気に沸いているのだが、テレビでは、さも日本が魅力的で、外国人が憧れているように報道している。確かに、日本はインフラがしっかりと整備され、水も豊富で食事も美味く、観光には適しているが、それによる弊害もかなり出てきている。つい最近も京都の清水寺では、増え続ける観光客の影響で寺まで続く清水坂が観光客で埋め尽くされ、全く動かない状況になっていた。観光客が多すぎることで、地元の市民がバスに乗れなかったり、慢性的な渋滞の発生やごみの問題など、オーバーツーリズム(観光公害)が問題になっている。

今のこのインバウンドによる好景気というのは、日本が自国の歴史や文化を世界に発信していった結果、起こったものではない。京都に殺到する外国人観光客は、日本独特の文化に触れ日本を感じることはあるだろうが、同じように外国人観光客で溢れる東京で、日本を感じることはまずないだろう。つまり、テレビが言うような日本の歴史や文化が素晴らしいから来ているのではなく、ただ単に「円安」、つまり安いから来ているのである。

現在の円安は、円が一人負けしている状態だが、これはそのようにわざと仕向けられている。この円安の主な理由な、円キャリートレードである。これは、超低金利の日本円でお金を調達し、それを売って外貨に替え、利回りの高い外貨建て資産で運用するものであり、外国人投資家はこれによって非常に大きな利益を得ている。これも、アメリカからそのように圧力をかけられているからであり、このインバウンドでも外国人オーナーたちが利益を上げているようだ。見方を変えると、現在の日本のように、どこかに安い国をわざと作り、そこに外国人投資家たちが投資して大きな利益を上げる。つまり、今の日本のインバウンドは、これまで先人たちが築いてきたインフラや日本の資源を、外国人投資家が儲けるための場所として提供させられているということなのである。

このように日本が勝手に食い物にされ荒らされている姿を、先祖たちは怒り、非常に嘆いている。誰かが、「日本は日本人だけのものではない」などと言っていたが、我々とは相容れない者たちが世の中には多く存在する。これから先、移民たちがどんどん増えてくれば、日本は本来の力を発揮できなくなる。日本は、自然や先祖を敬い、独特の精神論を持つ日本人が住んでこそ初めて意味があるのである。浄霊も理解できず、日本人の心がこのまま失い続ければ、いずれ大きな天変地異が起こるだろう。それは、そう遠くない未来だろう。

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