【水子供養とは?】水子供養はいつまでにする?作法や決まり事を詳しく解説いたします

水子というものは、流産あるいは人工中絶などにより、この世に産まれることなく死亡した胎児のことを指します。
水子という表現の由来というのは、命を繋げなかったまたは繋げられなかった胎児や赤ちゃんを供養する際に、主に水葬で弔っていたからという説があります。
産まれることなく、母親のお腹の中で尽きてしまった命。
産まれることは出来ても、間もなく亡くなってしまった命。
いずれの場合も、お腹の中に胎動を感じ、大切に思っていた我が子を失う親の心情は、とても計り知れるものではない辛さが伴うものです。
そして、その辛さとともに悲しみの中にずっといるのではなく、我が子の冥福を祈り捧げ、しっかりと供養してあげたい、そう感じることもあるはずです。
そうなった時に、一般的に行われている供養というものが「水子供養」なのです。
水子供養をすることで、亡くなったお子様の供養だけではなく、我が子を亡くしてしまった親の心も少なからず軽くなり、救われることだと思います。
今回は、そんな水子供養に関して解説いたします。
なかなか人には相談も難しいこの水子供養、いつまでに行えばいいのか、供養の方法、疑問点や不安などを感じた際にはぜひご参考にいただけますと幸いです。

 

 

水子供養とは?

流産や死産、中絶を伴う堕胎など、子供がこの世に生を受けられなかった理由は様々な事情が存在します。
そのように亡くなったお子様のご冥福をお祈りし、執り行う供養のことを「水子供養」と呼びます。
この世を去ることとなってしまった赤ちゃんの為であることはもちろんですが、深いく辛い悲しみの渦中にいる母親、同じく辛くきつい思いをしている父親、そして関わりのある親族も、心の一区切りをつけるという意味合いでも執り行われるものです。
そして水子供養を行う場所としては、主に自宅であったりお寺といった場所で供養されることが一般的となっています。

 

水子供養はいつまでにすればいいの?

水子供養には、いつ、何日以内に行わなければいけない、というような明確に定められた法律や決まり事といったものは基本的にはありません。
その為、水子供養を執り行うタイミングとしては、水子供養を行おうとする両親のタイイングで検討をするのが一番いいでしょう。
しかし、水子供養とはいえども、家庭の事情や経済的な問題もあり、お寺などに供養を依頼することが難しい場合もあるかと思います。
そういった場合には供養を依頼しなくても問題はありません。
水子供養をするにあたり、一番大切なことというのは、亡くなった我が子を想ってその冥福を祈ることなのです。
その為、お寺参りに訪れた際、または自宅といったような場所で我が子を想い、合掌して祈るだけでも立派な水子供養となりえます。
なので、必ずしもお金を払わなければ水子供養が出来ないというわけではありません。

 

水子供養はどこで行えばいいの?

一般的に水子供養というのは、お寺で行われるのがほとんどです。
ですが前述のように自宅で執り行うことも可能となっています。
必ずしも菩薩寺で行わなければならないというような決まりもありません。
特別懇意にしているようなお寺があればそちらへと水子供養を依頼するのもいいでしょう。
特にお付き合いがないようであれば、最寄りのお寺へとご相談をすることも可能です。
もしも自宅で供養を執り行うということであれば、しっかりとその旨を伝えて相談をすることが大切です。

 

水子供養をお寺で行う場合

お寺で水子供養を行うとなった場合に出来ることはいくつかあります。
・卒塔婆供養
・戒名授与
・地蔵奉納
・地蔵尊参拝
といったものがあり、このいずれかを選択した場合でも、依頼を行った方の事情などの秘匿性は守っていただけます。
その上で、気持ちをしっかりと考慮しつつ対応いただけるようになっています。

 

水子供養を自宅で行う場合

水子供養を自宅で行うとなった場合に出来ることとして、「位牌供養」と「骨壺供養」の2つがあります。
この位牌供養と骨壺供養は、水子供養ではない一般的な故人に対する葬儀のあとに行われるものと同様の、自宅で出来る一般的な供養の方法です。
また、他にも「写経」や「写仏」といったお寺ではなく自宅でも可能な供養方法でもあります。

 

それぞれの供養内容を詳しく解説

水子供養をする際の供養方法としては大きく分けて7つの方法が存在します。
それぞれで供養の内容が違っていたり、そもそもどのような供養なのかが分かりにくいものになっている場合もあります。
そこで、その7つの供養の方法を解説いたします。

 

卒塔婆供養

お寺で卒塔婆を作成いただき、その住職による読経で水子供養を執り行う方法です。
この際に菩提寺での供養を行えるようであれば、これから先の将来で自身が他界してしまった際にも、お子様と同様に同じ供養をしていただけるのでおすすめです。
水子供養を行っていただけるお寺であれば、この供養方法もどこでも行っていただけます。

 

戒名授与

水子供養を依頼するお寺によっては、住職がお子様に対して戒名を授けてくれる所もあります。
もし戒名授与を希望している場合には、菩薩寺や水子供養専門のお寺にまずはご相談をおすすめいたします。
大半は対応いただけるはずですが、中には行っていないお寺もあるので、事前に要確認です。
また、位牌を作ることで「魂入れ」という位牌へとお子様の魂を宿らせるという儀式もあります。
ただし、魂入れは一部のお寺でしか行っていないので、戒名授与以上に注意と確認が必要です。

 

地蔵奉納

石で作成を行った地蔵尊というものを、お寺へと奉納する供養方法の形式です。
この供養方法も、どのお寺でも行えるというわけではないので、もし希望する場合には事前にお寺へと相談を行っておくといいでしょう。
もしも受け付けていないとなった場合でも、受付可能なお寺をご紹介いただけるケースが多いのでご安心ください。

 

地蔵尊参拝

数あるお寺の中には、水子供養の地蔵尊が存在している所もあります。
この水子供養の地蔵尊に対して、お線香やお菓子などのお供え物を用意してお参りをするといった方法でも、水子供養は可能です。
もし、近場のお寺であれば通い続け、祈りを捧げ続けることで、自身の気持ちの整理を行い、心を落ち着かせるようにするといいでしょう。
その他にも、供養に訪れた方が、小さな石へと亡くなられたお子様の名前を記入して奉納することが可能なお寺であったり、護摩木と呼ばれる木製の板に同じく亡くなられたお子様の名前を記入することで奉納できるお寺も存在します。
それだけではなく、しっかりと読経を行ってもらえたり、定期的に供養をする機会を設けてくださる場合もあるので、まずは住職へと相談の上、詳細を聞いてみるといいでしょう。

 

位牌供養

戒名授与ののち、お子様に与えられた戒名が刻まれた位牌を自宅に祀ります。
そうすることで自宅でいつでも水子供養が可能となります。
もし自宅に仏壇があるのであれば、その仏壇へと位牌を祀り、逆に仏壇がないのであれば自宅のどこか空いた場所へと祀るようにしましょう。
位牌にも種類があり、昔から馴染みのある深い漆塗り仕上げのものだけではなく、現代では様々な材質、そしてデザインのものが存在しています。

 

骨壺供養

お子様の遺骨があれば自宅でも骨壺供養が出来ます。
骨壺の購入は葬儀仏具取り扱い店で購入することも可能です。
自宅での保管となる為、置く場所に適した骨壺を選択し、購入することをおすすめいたします。
もしも自身で骨壺を選ぶことに不安がある場合は、お寺の住職や、葬儀仏具取り扱い店でご相談いただくといいでしょう。

 

写経または写仏

自宅でも、お寺でもその両方で可能となっている写経や写仏は、我が子を偲んで一心不乱となり手を動かすことで、お子様の供養を行おうとする心の安寧に繋がるものとなっています。
写経に関しては、経文の全てを書き写した最後には「為●●●水子供養」とお子様の名前を書いて完了とします。
写仏というのは、地蔵尊像の絵を鉛筆で描き、それに色を塗って完成させるようになっています。

 

水子供養を行う当日の決まりごと

水子供養に参加するのは基本的には、そのお子様の母親と父親の2人のみが参加することとなっています。
しかし、その他の親族または友人などが望む場合には、ご一緒に参加しても問題ありません。
お子様のご冥福をお祈りしたいと思う気持ちがあるのであれば、誰が参加しても大丈夫です。
そして中には身体的な理由などによって、直接お寺へ行くことが難しいといった方もいらっしゃるのではないかと思います。
そのような場合には、電話またはインターネットを経由した供養が可能な場合もあります。
お寺によって対応はちがっているので、事前に確認をおこなうといいでしょう。

 

お参りにあたって必要となるものとは?

お参りを行う際には
・数珠
・御布施
・供花
・お供え物
・エコー写真
・遺骨
といったものを用意いたします。
水子供養におけるお布施は、供養を行うお寺側で事前に料金を定めている場合が多くあります。
また、謝礼として本来の金額に気持ちを上乗せして包んでも、まったく問題はありません。
お布施を包む際には無地であっても、水引のあるものでも問題ありません。
不祝儀袋の上側へ「御布施」と書き、下側には母親または父親の名前を書き記します。
そうした不祝儀袋を持参して、水子供養を行います。
お供え物に関しては特に指定はなく、お子様が喜びそうなものを選べば何でも大丈夫です。
しかし、中にはお寺によって決まりが存在している場合があるので、もしもお供え物として不可とされた場合には持って帰るようにしておきましょう。
エコー写真に関しては、自身で大切に持っておきたいという方が大半です。
なので、エコー写真は現物でなければいけないという決まりもないので、コピーなどを持参するようにするといいでしょう。
ですが、持っていることで辛い気持ちになる方は、現物を持って行っても構いません。

 

 

まとめ

ここまで水子供養に関して解説をおこなってまいりました。
しかし、残念ながら、この水子供養というものの本質はまた違う所にあるということを分かっていない人が多いこともまた事実なのです。

水子というものは、親のエゴで中絶せざるをえなかったというケースが大半を占めます。
その為、簡単に成仏などは出来ず、肉体的または精神的にも苦痛を味わったことで、水子は親に対して復讐を考える場合があります。
その為、産まれてくることが出来なかった水子を、一人の人間として丁重に供養をしてあげる必要があるのです。
中絶、流産、死産といった産まれてくることの出来なかった子供たちは「水子」となるのです。
そうして本質を理解していない人による、間違った水子供養が世の中に広まっているのが今の世の中なのです。

そこで、正しい水子供養を行う必要性があります。

「水子の魂を成仏させてあげることで来世へ行かせる」

このことを行う為の供養をアトランティス協会では行っています。
水子供養でお困りの方、お悩みの方は、アトランティス協会へ水子供養のご相談をいただければ幸いです。

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