【これはお供えしては駄目!】先祖供養の為に気を付けるお供えしてはいけない物

前回の記事では先祖供養の際、お仏壇に供える物として最適な「五供」を紹介いたしました。

【お供えしてもいい?】先祖供養の際には注意!仏壇にお供えすべき5つの物

先祖供養を行うにあたり、最適とされている「五供」。
五供とは「香」「お花」「灯明」「お水」「飲食物」といった5つのカテゴリのことを指します。
実はこのお供えに最適なものとは正反対の、お供えしてはいけない「五辛(ごしん)」というものがあることはご存知でしょうか。
今回はこの「五辛」と、その他にもあるお供えしてはいけないものについて解説していきたいと思います。

 

■お供えしてはいけない「五辛」とは

お供え物として適さないとされている「五辛」と呼ばれる食べ物。
臭いがキツかったり、辛みがあったりすることが適さないとされる理由です。
「五辛」は以下の通りの5つの食材です。
・にんにく
・ネギ
・ニラ
・らっきょう
・生姜や山椒(はじかみ)
宗派や寺院によってはタマネギが入る場合があるなど、多少の違いがある場合もありますが、基本の五辛はこの通りです。
もともと仏教の考え方において、強い臭いがするものや、辛いものなどは修行の妨げになることから避けるように教えられています。
また、前回の記事で解説した「香」の項でもあったように、仏様は香りを召し上がっているとされていることからも、特に臭いがキツいもの、そういった食品は避けなければいけません。
このように五辛とされる農産物や、これらを多く含む料理は仏前にお供えしないように気を付けましょう。

 

■香りが強い花

薔薇のような香りが強いお花も、基本的にはふさわしくないとされています。
その理由は「五辛」の考え方と同様で、香りの刺激が強いとされる物は仏教において望ましくないとされているからです。
また、薔薇には棘があることで、刺さって怪我をする可能性があります。
仏教では棘=傷つく、血を流す、といったイメージは避けられる傾向にあります。
一方、近年では故人の好み、または家族の意向を重視する考え方が強くなってきており、故人が生前に好きだった場合には薔薇を選ぶこともあるそうです。
その場合には薔薇をお供えしても問題はありません。
先祖供養の為には、故人のことを想うことがなにより重要です。

 

■お肉やお魚などの四つ足生臭

「四つ足生臭」と言われるお肉やお魚は、お供え物としては禁忌とされています。
仏教では「生き物を殺生して食べる物」は好ましくなく、殺生を禁ずる仏教だからこそお供え物はふさわしくないものなのです。
生ものはすぐに傷んでしまうということもある為、お供え物としては不向きです。
亡くなった方が生前にお肉やお魚を好んでいた場合は、臭いのキツイ薔薇や、その他のお供え物のように、「故人が好きだから…」という理由でお供えしたくなることもあります。
その際には腐敗や臭いなどに注意を払った上で、お供えをしたのちはすぐに下げるといったことを心がけておきましょう。
また、お供え物として持参する場合には、仏壇をお持ちの遺族に対して事前に確認をしておくことがトラブルのもとにもならず良いでしょう。

 

■神棚へのお供え物に適しているものとは?

神棚とは神社へとお札を納めることで、神を祀ることが出来る棚です。
亡くなった方の位牌や本尊を納めて供養する為の仏壇とは異なっています。
基本的に神棚というのは、現世を生きる人を見守ってくれている神様に対して、感謝の意を伝えながらお供え物をすることが不可欠です。
その為、神棚にお供えする物にも、適したものというものがあります。
それは「水」「塩」「米」の3つとなっており、神棚には欠かせないものとなっています。
水は、その日一番最初に汲んだ水をお供えします。
塩は、粗塩が一番適していると言われています。
海水を火で煮詰めることで採取できる粗塩は、火そして水の象徴、ひいては生命の源とみなされています。
米は、日本の主食として重用されてきた食べ物の一つです。
大切かつ貴重な作物をお供えすることは、感謝の意を示す重要なものとして考えられてきました。
米をお供えする際には洗米したものをお供えするようにしましょう。
その他にはお酒もお供えし、その際の神棚での配置は中央に米、社に近い所一対のお酒、その手前に右から順に塩、水となるように置きます。

 

■神棚特定の日にのみ用意するものもある

神棚を祀っている家庭では、毎月1日と15日、または1日か15日のどちらかだけ、といったように定期的に月次祭(つきなみのまつり)を行います。
この際にもお供え物をしますが、果物・野菜・餅といった食材を加える場合もあります。
また、普段日常から神棚に飾るものに榊というものがあります。
榊は神道においては欠かせない植物の一種です。
神様の力が宿ると考えられており、一年中美しい緑色の葉をつける生命力の象徴でもあります。
その為、月次祭りには特段に綺麗な榊の準備をしましょう。

 

■神棚へお供えしてないけないもの!

神棚というものは、神様へと日々の感謝を伝える為の場です。
決して神様からご利益を得ようとする場所ではないのです。
よく「ご利益にあずかりたい」ということで、宝くじや通帳を置いたりする方もいますが、決して良いことではないのでご注意ください。

 

■先祖供養をするには本質を見る

仏壇へとお供え物をする際に、お供えすべきものとそうでないもの、また神棚へとお供えするもの、そうでないものを解説いたしました。
しかし、先祖供養を目的とした場合、お墓参りや神棚というものは最も重要視すべきものではないのです。
先祖供養の為には、まずは先祖の霊をこの世から成仏させる必要性があるということを認識しておくべきです。
本当の先祖供養を行いたい場合は、本当の先祖供養を行えるアトランティス協会へとご相談ください。

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